自立と共生! たくましい日本! No.184号 民主党 中川正春の 永田町かわら版 2003年2月12日 〒100-8981 千代田区永田町2−2−1 衆議院第一議員会館 428号 TEL 03−3508−7128 FAX 03−3508−3428 |
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○知事選挙候補者選びの顛末 民主党は、知事選挙に野呂昭彦氏を推薦することになりました。 今年に入って、当初、村尾さんだけが立候補の意思表示をして、三重県内で運動を開始し始めた状況の中で、北川知事の「改革」の後継者として、良い人が決断してくれたと喜び、そのことを、皆さんにもお伝えしていました。しかし、ここに来て、その村尾さんではなく、野呂さんに対する推薦となったことで、皆さんを混乱させてしまいました。ちゃんとした説明をさせていただくことが大事だと思いました。 三重県は、北川県政で大変な行政改革と情報開示によって、県庁の中を中心に、国より一足も二足も進歩した行政システムを可能にしました。北川さんの功績も大ですが、これを支えた県議会の知事与党会派、「新政みえ」の力が本当は、もっと大きく評価されなければならないのです。そこが、長野県で混乱の中にある田中知事との大きな違いだと思います。 そうした背景の中で、今度の県知事選挙もこの「新政みえ」を構成する勢力が一致団結して、北川後継の選挙をしていこうという合意が、知事の突然の不出馬表明を受けて出来ていました。民主党、自由党、社民党と連合三重、県会議員などの代表が結集して構成され、それが知事選の対策会議を構成しました。 そこに、村尾さんが、自主的に役所を辞めて出馬の意向を固めたものだから、ぜひこの枠組みで応援したいと思ったのですが、ここでボタンの掛け違いが一つ。本人は、「政党の推薦も、団体の推薦もいらない。単独の勝手連選挙で行きたい。」と、言い出したのです。しからば、個人的に意思表示をするのであればと、私や岡田さんは、後援会の集まりで話題にしました。このまま、自然な形で、まとまっていけばよいという思いも込めてのことです。 ところが、私達の気がつかないところに伏兵がいました。折角の県政に知事与党として結集し、それが参議院の高橋さんの勝利にも結び付いた。だから、今回の知事選挙も、勝手連でバラバラになってはだ |
めだ。野呂昭彦さんは、8年前の北川選挙で同志として戦い、私達組織の推薦を前提に闘うと言っている。彼も、北川改革の継承者で、それを進める力がある。村尾氏に対しては、推薦も応援も要らないと言われて、組織がどのように闘えるのか。この意見が、野呂さんの立候補への意志表示を契機に一気に吹き上げました。 その後、精一杯の議論を、この知事選挙対策委員会の中でやりました。結果として、勝手連ではなく、野呂さんの推薦を前提に、組織としても主体的に関与していこうという結論がでました。ただし、県民に対し、選挙に対する選択肢をつくり、政治の機軸をハッキリさせる選挙でなければ、応援できないという条件は、つけることになりました。 私達が個人的な思いで、信念を貫けば、北川改革を支えた「新政みえ」の枠組みが壊れる事になる。皆で議論し尽くして、結論を出した事には、一致して協力することが正しいと判断しました。民主党の本体が去年の暮れから、大きく揺れて、その傷が未だ癒えない状況だけに、このことの大切さも、身に沁みて感じています。以上の結果、民主党も、野呂さんを推薦する事が、幹事会で決定されました。 後援会の皆さんには、多大な混乱をもたらしました。私自身の非力を、厳しく反省するとともに、皆さんには、心からお詫び申し上げます。 ○難民問題の国際会議に参加 今回は、知事選の関係で「中国の北朝鮮国境地帯を行く」を休ませていただきました。 その後、海外との連携が進んでいます。2月21日から23日は、韓国のソウルで、漁船で日本や韓国に亡命しようとして中国当局につかまった脱北者57名の救出集会が開かれ、参加します。 続いて、3月2日から6日はチェコのプラハで難民のための世界会議が開かれます。この機会に国際調査団を組織化する予定です。 中川正春 |