メール:g03063@shugiin.go.jp 自立と共生! たくましい日本! No.177号 民主党 中川正春の 永田町かわら版 2002年11月25日 〒100−8981 千代田区永田町2−2−1 衆議院第一議員会館 428号 TEL 03−3508−7128 FAX 03−3508−3428 |
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○北朝鮮元工作員、青山健熙氏 参考人招致の顛末記 それは、外務委員会、今村筆頭理事から地元にいる私へ月曜日にかかった一本の電話から始まりました。筆頭理事は、委員会の取りまとめ役。自民党の今村さんが与党で、私が野党の筆頭理事をしています。 「2日後の水曜日に予定している外務委員会を中止して欲しい」というのがその話です。この日は、外部からの参考人として、北朝鮮の元工作員青山健熙、北朝鮮との交渉に直接あたっている鈴木勝也大使、そして、安全保障の専門家の森本敏氏を予定していました。中止の理由は、青山健熙氏が素性が確かでないということと、鈴木大使の立場が交渉の最中で微妙だからおおやけで発言できないと言います。 早速、東京に戻って、自民党の中で何が起こっているのか情報を取ってみると、後ろで糸を引いているのが外務省と、自民党国対である事が分かってきました。 青山元工作員の著作を見ると、外務省が知られたくない内部情報が書かれているから、それを委員会で証言されては、困る人間が出てくるという訳です。沢山の秘密情報を外務省に流しているにもかかわらず、政府は、それを活かしていない。情報の見返りに機密費から不明瞭な出費があり、金が本人に渡らず、外務省担当者が使い込んだ可能性がある。等々。 また、鈴木大使にいたっては、既に様々なテレビ番組に出演して、そこまで言っても大丈夫かと思える発言を繰り返している。外務省の本音は、中国の阿南大使のときと同様に、大使が委員会の厳しい質問に絶えられず、ボロを出してしまわないか、との不安だけ。 金曜日の外務委員会での与野党合意の結果を見た外務省が、自民党国対などの影響力のある議員の所に駆け込みました。今村筆頭理事に今回の参考人質疑の撤回をするように圧力をかけて欲しいと、泣き込んだと、いう事が分かりました。池田元久委員長(民主党出身)は、「一度与野党で正式に合意した事を、翻すためには、これも与野党の合意が |
必要。もし、話がまとまらなければ、委員会は、前に一旦決めた通り、3人の参考人を呼んで粛々とやるのみ。」と筋を通し続けてくれました。しかし、残念にも、崩れだしたのは、私達野党の足並み。共産党と社民党が、青山健熙氏の招致に消極的な姿勢を見せて、自民党と妥協してもいいと言い出したのです。野党の中にも真実が語られることにとまどいを見せる過去がある。それが朝鮮問題の難しさです。その結果、青山さんの話は、今回は見送る事となってしまいました。 しかし、私も、ここで引き下がっては、男が廃ります。委員会での証言がムリでも、こうなったら民主党単独でも、その主催する勉強会で、北朝鮮の真実を語って欲しいと青山さんにお願いしました。その結果、委員会散会後の午後一時から、民主党議連主催で開いた聴き取り会が、マスコミに大きく報道される事となったのです。 北朝鮮にいる親兄弟の身の安全を考えて、青山さんの顔をカメラで捕ることは、控えて欲しいということから、つい立の壁を隔てての異様な会見となりました。 ここで語られた多くのことは、それが本当なのかどうか、これから様々に検証されていかねばなりません。しかし、北朝鮮の国民が、飢えと苦しみの中で、金正日と言う異常な軍事独裁者に抑圧され、今も、厳寒期を迎えて生死の限界を生きている事は確かです。私達がもう一度原点に戻らなければならないとすれば、この金正日体制には厳しく対峙し、北朝鮮の民主化を実現する事です。いくら日本との国交正常化が実現しても、金正日体制が今のままでは、アジアの平和と安定は実現できません。 ○ 中川正春経済セミナー開催 毎年恒例のセミナーを今年も下記により開きます。ご参加、ご協力に、感謝申し上げます。 @12月5日(木) 14:00〜中川正春第二回政策セミナー 四日市平安閣/会費 20.000円 21世紀型地場産業の発展戦略(講師:関満博氏) ○県連行事のご案内 @11月30日(土) 13:30〜小宮山洋子参議院議員講演会 三重県総合文化センター男女共同参画センター 中川正春 |