メール:g03063@shugiin.go.jp  自立と共生!    たくましい日本!      No.176号

民主党 中川正春  永田町かわら版 2002年11月15日

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   朝鮮総連からの批判と戦う

立ち上がれ民主主義

 朝鮮総連の皆さんに責められています。8日の財務金融委員会での質問が、ことの発端です。朝鮮銀行の破綻に伴う公的資金の投入議論をしました。「朝鮮銀行から朝鮮総連関係者にどれだけ資金が流れ、それが北朝鮮当局にどのような形で送金された可能性があるのか、このことをハッキリした上でなければ、税金を投入する事は、国民が納得しない。」この私の主張を裏付けるために、公安当局に、「朝鮮総連に関連して拉致やスパイ行動に組織的に関与したという様々な関係者の証言が出てきている。その証言が事実であれば、破防法にも該当する可能性があると考えられるが、公安当局はこれにどのように取り組み、調査をしているのか。」と、尋ねました。この問いに対して、公安当局が、ハッキリと「破防法の適用も視野にいれて、捜査を続けている。」と答えたものですから、同席していた議員の中でもどよめきが起こりました。

 翌日から、東京も地元も、事務所の電話が抗議の声で鳴りっぱなし。ファックスやメールでは今でも一日50本ほどの抗議が届きます。

 朝鮮総連は、在日朝鮮人の人権を守ってきた組織。それに言われもない罪をなすりつけ、破防法を持ち出して解散させようとするのは、戦中戦後の弱い者いじめが蘇った事と同じ。中川暴言は許せない。このことによって、在日の子供達がまたいじめられたり、危害を加えられるようなことを煽っているのではないか。何かあったら、中川の責任だ。許せない。

 まとめると、以上のような趣旨になると思います。

 北朝鮮の拉致に関する報道が過熱しているだけに、あちこちで、朝鮮学校の子供達がいじめられるという、決して起こってはならないことが日本の社会にあることは事実です。もし、私の発言で、そのことが助長される結果となったら、これは、その辺の配慮が足りなかったとお詫びをしなければなりません。

一方で、金正日という指導者とその体制は、異常な軍事独裁体制であることは、事実です。その被害者は、善良な北朝鮮国民なのです。国民は、極端な人権侵害と経済危機の中で苦しんでいます。この金正日体制の管理の元に日本国内で活動してきたのが朝鮮総連であったことは確かです。これまで、拉致問題は日本のでっち上げだと説明してきた事が、金正日自らが、自分の配下がやったと犯罪を認める発言をしたことは、朝鮮総連にとっては組織壊滅に繋がるほどのショックだったと思います。

 もし、こうした組織が信頼を取り戻す意志を持つとすれば、それは、内部からの真相究明と真実の情報開示しかないと思っています。私が、公安当局に解散を前提にした破防法の適応の可能性があるのかどうか尋ねたことに、朝鮮総連幹部は、大きな危機感を持ったのだと思います。全国にファックスを流して、総連メンバーに、中川宛に抗議文や電話を送れと指令があったと、私に話してくれた人がありました。

 朝鮮銀行の破綻で、善良な在日朝鮮人起業家が苦しんでいるとすれば、それは救済の対象です。しかし、組織を使って、金正日体制に不正送金をしていたとすれば、これは組織の責任を徹底的に追究しなければなりません。差別の対象となっている在日朝鮮人とは、連帯して一緒に日本社会の偏見と戦いたいと思います。しかし、総連の幹部が自分達の責任逃れのために問題を摩り替えるとすれば、それは許せない事です。最終的にそのしわ寄せは、在日の個人に行ってしまいます。だから、私は、内部からその個人がたちあがって、組織の中の真相究明を求めて欲しいと思います。

 

   がんばれ! 車椅子選手

 鈴鹿の伊藤智也さんがNPO結成

 伊藤智也さんが、車椅子選手として、頑張っています。

 筋ジストロフィーを患って、体の筋力が落ち、車椅子で、スポーツに挑戦し始めて3年。それまでは、私の後援会主催のゴルフ大会を中心になって切り盛りしてくれるほどに元気なスポーツマン。

 その頑張りやの彼が、本格的な車椅子選手を育成するためのNPO活動を始めました。9月には正式なNPO団体として認められ、今は、この事業を通じて、一流選手を育てる投資をしてくれる企業や団体をさがしています。選手が、パラリンピックなどの大会に、スポンサー企業のマークをユニフォームや車椅子に貼り付けることによって、企業にとってはそのイメージを高めるメリットがあります。

 目を輝かせて、不自由になりかけた言葉をのどから振り絞って語る彼の情熱にのっていただける企業があれば、私の事務所にぜひご連絡を。

 

中川 正春